大豆の「移植法」による育苗のやり方について

一般に大豆は育苗か直播かによって植付けを行います。
育苗の場合は育苗箱かポットに培養土を入れて種を播き、

2日〜5日ほどで芽の出た苗を、7〜10日後に成長点を切ってから

(摘芯)畑へ植え付けます。

 

これに対して「移植法」では育苗箱で育てた大量苗を一定段階で

摘芯・根切りをして大きな刺激を与え、

これをさらに挿し木をしてより生命力の強い苗として

後に畑に移植するという方法です。

 

現代農業2010年7月号に紹介されていた

千葉県の岩澤信夫さん(日本不耕起栽培普及会)の

「ダイズの超多収栽培」という記事を参考にしてトライしてみました。

 

その手順は次の通りです。

 

 

1.大豆の種を選別後、冷蔵庫で1晩水に浸しておく。時期は6月初旬頃

2.これを育苗箱に入れた床土の上に播き、水をたっぷりとやる

 

 

3.豆の上に寒冷紗をかぶせ、その上から3cm以上の覆土を。
  覆土は粒状のものがよい。この段階でもたっぷりの水を

布と土をかぶせます
布と土をかぶせます

4.育苗箱の底から大豆の根が伸びてきたら覆土と布をとる。
  根の長さ5〜6cmがよい。水もたっぷりと(ここまでが3〜5日)

底から根が伸びてきました
底から根が伸びてきました
芽が見えています
芽が見えています

5.1日(好天)〜2日(曇天)ほど陽にさらす

陽にさらします
陽にさらします

6.子葉が伸び出して∞の形となったら摘芯と根切りをする
  (ここまでが7〜10日間)

摘芯の様子
摘芯の様子
摘芯と根切り
摘芯と根切り

7.これを育苗箱かポットに挿し木する。間隔は4cmほど
  (ここまでが7〜10日間)

挿し木します
挿し木します
豆の苗
豆の苗

8.挿し木された苗は子葉の下から不定根が伸び出す。
  子葉の付け根から新しい芽も出てくる(その後4〜5日)

9.その芽が子葉より大きくなって伸びたら移植する。
  新しい芽にさらに葉が出てきたら遅れ気味である。

雨のため移植が遅れ苗が徒長。支えをしてあります
雨のため移植が遅れ苗が徒長。支えをしてあります


10.畑は白黒大豆なら畝間100cm、株間20cm。
  水とチッソの追肥を忘れないように。



岩澤さんによればこの方法で360kg(6俵)〜720kg(12俵)の多収が可能とのことです。

休耕地ではこうはいかないでしょうが、試す価値は十分にありそうだと思います。

 

社別当で一部この方法でやってみますが、さてさてその結果は……

 

 

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コメント: 2
  • #1

    村上創 (日曜日, 25 6月 2017 22:26)

    摘芯は理解できますが、断根しなくてもちゃんと育つんじゃないでしょうか? わざわざねも切る理由を教えてください。

  • #2

    管理人 山下 (月曜日, 26 6月 2017 00:39)

    コメントありがとうございます。
    断根の狙いは大豆のつる化を防ぎつつ着莢数を増やすことにあります。
    着莢数を増やすことを考えた時、窒素を追肥することが効果的と思われますが、大豆に追肥として窒素を施すと大豆がつる化し、かえって着莢が減るということが起こります。
    しかし断根→挿し木→移植という手順をとると追肥してもつる化を起こさず着莢数を増やすことができるとされています。が、メカニズムは解明できていませんf^_^;
    この栽培法を試していた時とメンバーが総がわりしており、現在は肥料投与を抑えた農法を試しているため、肝心の成果については共有できておりません。
    ご興味を持たれてこれから試されるようでしたら下のリンクに詳細が載っていますのでご参照くださいませ。
    http://www.no-tillfarming.jp/saibaihou_etc.html