MORISMで森と木と棲まいを考える—森林循環型住宅事業化研究会とは—

「MORISM」という研究会があります。まだ昨年の9月に始まったばかりでだいたい月1回の会合というペース。参加者は毎回8〜10名ほど。
テーマは「国産木材を沢山使った住宅による、森林循環の再生方法を探る」。日本の針葉樹(スギ、ヒノキ等)人工林は国産木材の需要が少ないために手入れなしに放置されて不健全な状態にありますが、国産の木材を上手に、沢山使えば森の手入れも行き届き、新陳代謝も行われ、生態系の修復もでき、事業としても成立できるようになるでしょう。国産木材を使った日本の風土にあった今迄にない家ができれば、住む人にも喜んでもらえるでしょう……
こういうことは、お題目としては過去40年間政府も唱えてきたのですが、一向に実現されそうにない状況なのですね。努力している人がいないわけでは決してないんですがね、なぜかはかばかしくないということで。
これを呼びかけた小早川にしてからが、「国産材の活用、川上(山側)と川下(住む側)の結合」を個人的に考え始めて10年余。いろいろ試行錯誤のあげく、いまだモノにもなっていないという見苦しい状態です。

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MORISMの参加者は、川上から山林所有者、伐採業、製材業、製材機業、建設業、設計業、デザイナー、農業など。肝心の住み手がまだいないのが弱点ですが、なにはともあれ川上−川下の顔ぶれは一応そろい踏みということです。いろいろ異なった分野からの意見を出してもらい、グチャグチャに混ぜて練り、1年後にはプロトモデルまではいってしまおうという計画。
大きな方向性は(1)規格材の伐採現場製材によるコストダウン&川上利益の確保 (2)規格材による今までにない木材多用住宅をつくること(これについては3.5寸角材をタテ型に並べたパネルによってつくられるホリオハウスというすでに実用化されているよきモデルがあります) (3)スモール イズ ビューティフル、つまり余計なものを省いた最小エネルギー消費の生活スタイルの工夫提案や住宅使用者・住宅製作者一体型の家づくりの提案 (4)個別住宅にとどまらない地域共同体の再生が可能となるような「むらまちづくり」……といったところ。
ご参加になりたい方、お問合せはマザービジョン・小早川まで。
(2010.04.28)